ネイルサロンに設置された一台のタブレット。
それは、単なるデバイスではなく、新しい広告インフラとなる“未来のメディア”への入り口だった。
Z世代を代表するふたりの若き起業家、山本宗一郎さんと讃井幹太さん。
既存の広告常識を超え、ネイルサロンという空間を舞台に新たな価値創出に挑む、その取り組みに迫る。

代表取締役社長:山本宗一郎
(やまもと・そういちろう/以下Y)
2004年生まれ。埼玉県出身。高校時代よりアメリカへ留学。現地で日本より安価にスケートボードが手に入ることに着目し、帰国後、日本向け販売ビジネスをスタート。高校生ながら年商5,000万円を達成する。
慶應義塾大学法学部へ進学後、「Snapchat Japan」へプランナーとして参画し、広告業界の可能性と課題に向き合うように。

取締役:讃井幹太
(さぬい・かんた/以下S)
2005年生まれ。滋賀県出身の双子の兄。
幼少期から兄弟でサッカーに打ち込み、青山学院大学へ進学。大学在学中にクラフトコーラブランド「オフコーラ」でのインターンを経験。現在はZynect Mediaの共同創業者として活動している。
ネイルサロンを「価値あるメディア」に変える
ネイルサロンでの施術時間を活用し、広告主・サロン・来店者のすべてに価値を還元する、次世代型サイネージシステム「Zynect Media(ザイネクトメディア)」。
このアイデアを形にしようと動き出したのは、大学在学中、弱冠20歳で起業した山本宗一郎さんと讃井幹太さん。ここでは、そんなふたりの若き起業家に話を伺った。
―― まずは代表取締役社長である山本さんのこれまでの歩みについて教えてください。
Y:
アメリカ留学中、スケートボードが日本の半額以下で購入できることを知り、それを日本で販売するビジネスを始めました。当時はBASEでECサイトを立ち上げ、年商5,000万円規模まで成長しました。
その後、Snapchatでのマーケティング経験を通じて、広告業界の進化と同時に、特にターゲティング広告の限界を感じるようになったんです。
―― そこからネイルサロンという場への着眼につながったのですね。
Y:
そうです。ネイルの施術中は手がふさがっていて、自然とタブレットに視線が向く。これは視認率が非常に高いと考えました。
さらに、ネイルサロンに来るお客さまは「美しくなりたい」という意識が高い。そこに美容関連の広告を届けるのは、とても親和性が高いと感じたんです。
―― Zynect Mediaが提供するタブレットサービスについて詳しく教えてください。
Y:
ネイルサロンに専用タブレットを設置し、広告やブランドビジュアルをサイネージとして配信する仕組みです。施術中の時間に自然と視界に入るため、広告としての視認性が非常に高い。
タブレットには専用スタンドとケーブルを同梱し、L字型のLightning端子を使用することで、設置時の美観にも配慮しています。
S:
ネイルサロンの空間に溶け込むデザインと操作性を意識し、タブレット自体も洗練されたものを採用しています。
設置サロンさまには導入謝礼として、弊社オリジナルの美容タブレット「taburetto(タブレット)」を進呈。さらに1台あたり月額2,000円のキャッシュバック制度を設け、設置台数に応じて収益が還元される仕組みです。
Y:
広告主からの収益はZynect Mediaが受け取りつつ、協力いただいている設置店舗にも適正な報酬を還元しています。
広告を見るお客さま、広告を出す企業、設置サロン――この三者すべてがメリットを享受できる構造を大切にしています。
S:
今後はサロンの客層に合わせて広告内容をカスタマイズできる仕組みも検討中です。よりパーソナライズされた広告体験を届け、広告効果の最大化を目指していきたいですね。


Z世代が変える、広告の未来
―― 企業理念や価値観について教えてください。
Y:
僕たちが大切にしているのは「広告の三方良し」です。視聴者、広告主、設置店舗のすべてが利益を得られること。
サンプル配布やクーポン提供など、広告を見てくれた人にきちんと還元できる仕組みを重視しています。
S:
「街の景色を価値ある媒体で塗り替える」ことが、僕たちのミッションです。行動指針には「裏を見て表を歩く」「クールに判断してホットに動く」など、Z世代でありながら、どこか昭和的な熱量も大切にしています。
―― 10年後の展望を教えてください。
Y:
5年以内の上場を目標に、ネイルサロンだけでなく、キッズスペースやジムなど、日常のさまざまな空間をメディア化していきたい。広告がインフラのように存在する未来を描いています。
S:
広告を単なるノイズではなく、人々にとって必要な情報を届ける“新しいメディア”として再定義していきたいです。
Z世代の鋭い感性と、昭和的な熱意と実行力が融合した「Zynect Media」。
単なる若者起業家の挑戦にとどまらず、広告という既存概念を再構築し、人々の生活空間そのものを“価値あるメディア”へと変えていく。その姿勢は、今後のマーケティング業界や店舗ビジネスにも大きな影響を与える可能性を秘めている。
タブレット一台から始まるこの新たな流れは、美と情報の接点を、よりパーソナルで意義あるものへと進化させていくだろう。
「Zynect Media SALON」がつくる。ネイルサロン専用サイネージ体験

「ネイル時間」に寄り添う、新しい広告のかたち。
Zynect Media SALONは、ネイルサロンの落ち着いた空間に自然と溶け込むデジタルサイネージメディア。
美意識が高まるひとときに、美容・コスメブランドの世界観をそっと届ける。
“広告”ではなく、“きっかけ”として心に残る。
新時代のアプローチとして、早くも注目を集めている。

